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初めてのデートの前夜。
私は嬉しくて、早く由紀ちゃんに
会いたくてなかなか眠れなかった
。だって、初恋の男の子とのデー
ト。
初恋って言っても、これがなかな
かややこしくて・・・・・・。おたがい
、本当は好きだったのにそれに気
付かず、てっきり嫌い合っている
と思ってて・・・・・・。
だから私たちは大事な友達をいっ
ぱい傷つけた。
誰かを傷つけて得ることになる恋
の代償は、あまりにも大きすぎた
よね・・・・・・由紀ちゃん・・・・・・。
こんなことになるとも知らず、次
の日のデートが楽しみで、私は浮
かれてた。
正直言うと、緊張もしてて、恥ず
かしくて照れくさくて布団にすっ
ぽりもぐってみたり、天井をじっ
と見つめてみたり・・・・・・。
バカみたいだったけど、できるこ
となら私は、あの夜に戻りたい。
これで本当に一生一緒に由紀ちゃ
んといられる。そう思ったあの夜
。これからの楽しいことを色々考
えたあの夜。
夏は、由紀ちゃんと海に行くだろ
うか?秋は?冬は?そう・・・・・・春
にはまた桜の下でキスをする。
私のこれからは由紀ちゃんとの思
い出でいっぱいになっていく。き
っと・・・・・・。そう思っていたのに
。
神様が本当にいるなら、意地悪す
ぎる。神様は、大事な由紀ちゃん
を連れていった。立った1日のデ
ートすら叶わない夢になった。
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