たどりついた場所

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そんなことをふらふらと歩きながら考えていると ふと足が少し薄暗い路地の前で止まった。 なんでだろう。 きっと何の変哲もない路地なのに私の視線はまっすぐしっかりとその奥を見据えている。 好奇心にも似た鼓動が体全体伝わってくる 私は少し周りを見回した。 “誰も見ていない”無意識にそう思った自分に何か不思議な感情を抱きつつ そんな意識をした自分が嫌で反抗するように一歩を路地に踏み出した。 どんどん体が吸い込まれるように 進んで行く それは広い道から見た時より意外と明るく人の生活の姿が合間見えた。 服が窓の外に干されていたり、 猫が気持ち良さそうに、名前のわからないピンクの花の植木鉢の横で寝ていたり、 裏口の横におもちゃの様な小さな自転車があったり。
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