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キーンと冷えた空気が張る。
落ち葉踏みしめるとカサと鳴る。
風が木々を鳴らし、
川の水が囁く。
「どうした?」
って聞かれてるように感じる。
「何でもないよ、ただ風を見て、音に触れたいだけだよ」
すっと風が止む、
川は変わらず流れるのに一瞬黙る。
この瞬間がたまらなく好きだ。
そして、全てがザッと騒ぐ
キーを入れ
シュトトトッっと目を覚ますエンジン
メット被ると、木々がざわめく
「またこいよ」
囁かれた気がする
ちょっと見上げてメットに舞う葉っぱに触れられる。
初め静かにクラッチ繋いで
ちょいと左手挙げてみる。
…誰に?
いいじゃないか
これこそセローにしか無い世界だから。
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