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「……こんなもんかな」
白いチョークを床から離し、少女は出来上がりに満足した様に顔を緩める
それからひとつ深呼吸をして、自らが描いた召喚用の魔法陣を見渡す
今まで描いたものの中で一番大きく、複雑な陣
ホールの真ん中に位置するそれの外で待つ人の元に駆け寄り、準備が出来た旨を伝える
「…心の準備も…よいか?」
老人が少女に問う
少女はそれに答える代わりに、大きく頷く
それを見た老人はゆっくり頷き、少女の邪魔にならぬ様に部屋の隅に移動する
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