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桜散る道の上、俺は考えていた。
戦うことでしか生きていけないこの世界。
その術を俺は今まで学んできた。
今日はその成果が出る日。
俺に生きる資格があるのかないのか、それがはっきりする日だ。
もし駄目だったらどうしよう?
そういう思いが俺の歩みを止める。
もう後戻りはできないのは分かっているが、それでも、やっぱり…
「あぁ~~!もう、俺、無理!絶対無理!なあ、メル、俺の分も見て来てくれないか?」
俺の心からの悲鳴に、少し前を歩く俺の幼馴染みのメルは、少し困ったような顔を向けてくる。
「大丈夫だよ、いっちゃん。今までいっちゃんが一生懸命勉強してきたの、私ずっと一緒にいたから知ってるもん。それにさ、入隊試験っていっても編入先を決めるだけみたいなもんだし」
「だけどさぁ…もし落ちてたら、俺、俺……」
「大丈夫だって!」
不意に俺の手を握ってくるメル。
「ほら、行こ!」
「あ、ちょ、ちょっと…っ!」
メルは俺の手をひくと、合格発表の場へと向かって行く。
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