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半月を過ぎたころ、編集長のシゴキもあったせいかダメだしも減り、記事を書くのが楽しくなってきた
そんな時松浦さんが会社をやめ、大手の出版社に行くことになった
誰でも知ってる出版社で、正直私は松浦さんに憧れた、そしてホントに実力のある人なんだと思った
編集長は前からわかっていたようで円満退社になった
最後の日、松浦さんは私にこういった
『自分がやりたいこと目指すのもいいが、まずは地固めしなきゃ潰れるぞ。お前、まだまだ東京は無理だ。もう一回地元見つめ直して東京こいよ』
松浦さんが、私のために初めてアドバイスしてくれた
言葉がドシンと心にぶつかった
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