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「進路の選択が出来るなんて、他の国じゃ考えられないんだから……」
「確かに、な。
幸せ……なんだよな、俺達って」
急に辺りの雰囲気が一変してしまい、沈黙が幕を開ける。
更に、その状況に拍車をかけるが如く。アイリの口から言葉が漏れた。
「噂によると、《倭》も《テンペスト》も徴兵令制度をしいてるっていわれてるし……」
「そうだなアイ━━ぐがッ!!!」
相槌を打って、彼女の名を呼ぼうとした。
が、突然シデンに頭痛が襲いかかり、その場に頭を抱え込んで崩れ落ちた。
「ちょっと!シデン?大丈夫!?シデ━━」
アイリの叫びも虚しく、シデンの意識は既にそこには無かった。
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