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「何かご用があるなら手短にお願いします
新兵たちに軍隊の規則を教えなければなりませんので」
シエラ少将は微笑むと
「手短ですよ
この度、西南支部から少佐が派遣されました
その少佐をアナタの第13小隊に配属する事にしました」
「・・・それは」
「本当ですよ?
この間の戦いで第13小隊はかなり消耗してしまいました
ですが、これから新兵を訓練するには時間が足りません
なのでアナタの隊に配属するのです
これは決定事項なのでNOとは言えませんよ?」
ふふふ、と笑うシエラ少将
リシェラは青筋を浮かべながらも
「それで?
その少佐はどこへ?」
シエラ少将は困ったような顔をして
「それが、その少佐
ソル・フリークス少佐は自由な人らしくてですね
壊された魔法陣の復旧に3日ほど掛かると聞いたら基地を勝手に出て行ったらしくて・・・」
リシェラは額を抑えて
「なんて身勝手な・・・」
すると後ろから
「身勝手で悪かったな」
と声が聞こえた
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