~SILENT KILL~

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雨が降っている 崖の下にいる人間たちは剣を振り回し、魔法を唱えている 崖の上には俺以外には誰も居ない 当たり前だ 高い所なら良い訳じゃない 魔法には魔法の 銃には銃の射程がある そして、このご時世に銃なんて使う奴は希少だ だからこそ、相手は銃を使う人間を想定していない陣形を組んでいる場合が多い まさか相手に銃なんて使う奴が居るとは思って無いだろう そして、その銃が約1km先から自分の頭を狙っているとは考えすらしないだろう 敵の指揮官は煌びやかな鎧を身に着け、大きな馬に乗っている 狙撃手としてみれば的でしか無い チェンバー(薬室)にブレッド(弾)を装填する 改造につぐ改造で巨大化した銃身 そしてショック・アブゾーバー(衝撃吸収装置)が巨大過ぎて移動が制限されてしまう だが、そうでもしないと大口径の銃弾の反動で自壊しかねない そして、それほどの大口径でないと雨と風のこの状況で頭を撃ち抜くなど無理だ
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