ヴァッサゴ

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来ることを拒む。 男はそれに疑問に思った。 悪魔とは人を堕落させるものではないのだろうか。 男を僅かに首を傾げて考え込んだ。 よくよく考えれば、この堕天使も魂を求めなければ決して堕落させるような真似もしない。 悪魔とは…堕天使とは一体何が目的なのか? 何を求めているのか? 「眉間にシワが寄ってますよ」 ヴァッサゴが突然声を掛けたと思えばそう言って苦笑した。 「その問いはまだ答えられません。申し訳ありません」 俯き顔でヴァッサゴは小さく言った。 その後、男はそれに悩んだ。
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