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リュネはひょいひょい飛びながら、天窓を器用に口で持ち上げ、上がった所をすばやく通り抜けた。
それから、負けず劣らず女の子も静かな身のこなしで降りてきた。
埃っぽい部屋だった。水がしみこんだ湿った臭いやどことなくカビ臭い。
「なんちゅう汚い部屋だ」
「…ちょっと待ってて。」
がチャリと床の一角にあるドアを開いた。フワリと誇りが舞う。女の子は、トントントンと階段を降りていった。
しばらくすると、女の子がミルクといわしを三切れ持って現れた。
「今日はごちそうだな」
リュネは舌なめずりをした。今にも飛びかかって頭を食いちぎりそうだ。
「そんなにお腹、すいていたの?」
ものすごい勢いで食べ始めたリュネを見ながら、頬に手をつけて驚く女の子に、半分言葉にならないような声でリュネは言った。
「ニャ゛ッ3日ガンッッくらい…フガフッ食っっ…て…ブハグッ!ないんだ!!ニャガフッ!!」
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