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「まぁ、じいちゃんによろしく言っといてくれ。お疲れだった。帰っていいぞ」
「はい。失礼します」
「あっもう一つ。期待してるぞ」
「ありがとうございます!」
『あのたくましい後姿…あいつのじいさんを見た時以来の感覚だ』
田中はそう思いながら去って行く哲平の姿を見ていた。
校門に行くと俊が待っていた。
「何の話だよ?」
「ん?たいしたことはない」
「ふーん。なぁ、それより飯食いに行こうぜ」
「そうするか」
久々の試合のせいか今日はひどくお腹がすいていた。
俊と他愛もない話をしながら、野球の楽しさを噛み締めながら、帰路につく哲平だった。
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