MY LIFE~new~

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何だそりゃ。 千尋は内心そう思ったが、賢明にも何も言わなかった。 「それから、土曜日の朝九時からは勉強会を開きますので、興味がおありでしたら来て下さい。 もちろん教材などは必要ありません。」 「べ…勉強会って…一体、何を勉強するのですか?」 「様々な事をです。 特に何を勉強するとかは決まっておりません。 なので気兼ねしなくていいのですよ。 中には、ただいるだけで何もしない人もいますし。」 虎次郎の言い分は言いえて妙であった。 まるで話が見えない。 (一体何がしたいのよ、この人。) 千尋はこのアパートの不可思議な決まりに溜め息を吐いた。 冗談なのか本気なのかも分からない。 虎次郎は至極真面目に話しているが、どこの世界に同じアパートに住んでいるというだけで、一緒に食事をしたり勉強をしたりする人がいるというのだろうか。 虎次郎は更に続ける。 「それから毎月第二日曜日は交流会です。 また日が近付いたらお知らせしますね。」 交流会…。 ひどく懐かしい言葉だった。 交流会など小学生の時以来参加した覚えがない。 それを大学生になった今、耳にするとは思わなかった。
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