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教室…食堂…図書室に屋上。秋緋はいろいろなところを案内してもらい寮の部屋へと戻ってきた。
だが不思議な事にまだ昼間の11時だと言うのに教室はおろか何処にも生徒らしき人影が見あたらなかった。そして、寮も人がいないかのように静まり返っていた。
秋緋「あのさ…聞きたいこといっぱいあんだけど…」
奏斗「はい。僕に答えられる範囲ならなんでも答えますよ。…柊様にも質問に答えるようにと言われてますし…」
秋緋「そっか。じゃあ、まずホントにこの学校通う奴は皆人間じゃねぇのか??」
奏斗「はい。現に僕もそうですし。」
秋緋「なんか信じらんねぇ…。だって見た目俺とかわんねぇじゃん」
奏斗「隠してるんですよ。僕もそうです。…みててくださいね」
ボンッ
奏斗が小声で何かを囁くと「「ボンッ」」っと音をたて、奏斗の周りを煙がおおってい。その煙が消えるとそこには大きな4本に別れた尻尾に鋭い耳を付けた奏斗の姿があった。
奏斗「これが本当の僕の姿です。僕は妖狐なんです。」
秋緋「っ!!本当…なんだな…」
奏斗「はい。柊様はヴァンパイアですし、翼先輩は天狗です。」
秋緋「なんか俺…とんでもないとこに…俺はここにきてよかったのか!!??」
奏斗「大丈夫ですよ。僕たちがいます。さ、他の質問に答えますよ」
秋緋「じゃ、じゃあ。この学校について詳しく教えてくんねぇか」
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