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柊「お前…俺たちのこと怖くないのか??」
秋緋「怖い??なんでですか?突然…」
柊「いや…普通、妖怪だらけの学校とかこわいだろ」
秋緋「そぅですかぁ??俺は妖怪でも…なんでも誰かそばにいてくれるなら怖くありませんよ。一番怖いのは…独りになることですから…」
秋緋は悲しげに言った。
柊「秋…緋…」
秋緋「俺…。家族いないんで…。まだ小学校にあがる前に両親死んで…それからずっと親戚の家をたらい回しにされてきてどこに居ても俺に居場所なんてなくて…ずっと……グスン…」
柊「っ…」
秋緋「…ぅ…す、スイマセン…グスン。突然…こ、んな話…。」
秋緋の頬には大粒の涙がこぼれおちていた。
柊「べ…べつに謝らなくても…。お前さみしかったんだな…」
柊は優しく秋緋の頭を撫でそっと涙をふいた。
秋緋「…ぁ…ありがとう…。ヘヘッ…なんか懐かしいな…」
柊「っえ??」
秋緋「あっ…いや…その、親戚の家をたらい回しされていた頃。一番最初に俺を引き取ってくれた人の家の隣に古くて立派な家があったんですよ。そこに俺より少し年上の子供がいて、いつも俺がないてると今みたいになぐさめてくれたんですよ…」
。
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