25人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやですね、先生。
生徒に対して愛情を持って接するということはとても素晴らしいと思います。
でも、ちゃん付けは少々行き過ぎなのでは?」
普段、こんなことは言わない俺なのだが、今日は魔がさしたのだろうか、つい言ってしまった。
「そんなことはないわ、みんな可愛い教え子よ?行き過ぎなんてことはない、むしろまだまだよ!ぜーんぜん足りないわっ!
…目指すは青春の熱血学園生活!」
そう言って変なポーズをする真弥先生。
なんかの特撮ヒーローの真似か?w
クラスのみんなは「おぉ~」と言っている。
やれやれ…あんなことを言った俺がバカでしたよ…
「そうですか、わかりました(もちろんなんもわかってないw)」
「フフフ…それでよろしい」
真弥先生は教卓に戻ってSHR(ショートホームルーム)を始める。
そしてSHRが終わり、つかの間の休み時間…
「ふぅ…」
真弥先生と言う名の嵐が過ぎ去って一息つく俺。
だが、そこに間髪入れず新手が…
「まったく…お前が真弥先生に絡むとはな…」
「ん~?なんだ、涼か」
「なんだとはなんだ?失敬な奴め」
「へいへい…」
彼の名は稲垣 涼(イナガキ リョウ)
俺との関係は友達…というよりも語り合い仲間と言った方が正しいだろうか。
どちらかと言うとクールで大人っぽい奴だ。
最初のコメントを投稿しよう!