始まりそして演劇部

14/30
前へ
/52ページ
次へ
  「な…なんだよ?俺の顔になんか付いてるのか?」 「それ本当!?」 驚きの声を上げる俊哉。 俊哉があんなに驚くとは…詩織さんはそんなに凄いのか…? 「ま、まぁな。 てか、それがどうしたんだよ?」 「え~?だって日向井 詩織さんと言えば塚本 茜さんと同じくらい人気あるよ?ねぇ、涼君」 「そうだな~。日向井と塚本は我がクラスの…いや全学年の男子達のアイドルみたいなもんだからな~」 ん?塚本 茜? これはまた聞き慣れない名前が出て来たな… 「…塚本……茜って誰?」 「「………w」」 涼と俊哉の動きが止まる、それを不思議そうに見る俺。 な、なんだ、そのハァ?マジで言ってるの?的な顔は!? 暫くしてやっと涼の口が動く。 「き、貴様!塚本 茜を知らんのか!?」 「あぁ知らん」 素っ気ない返事をしつつ俺はジュースを飲む。 呆れた様子で涼が話しだす。 「はぁ…日向井と言い、塚本と言い…お前これっ~~~~ぽっちも女に興味がないんだなw」 「別に興味がないわけではないぞ?いや、むしろかなり興味がある。 てか、その二人を知らないのってそんなにおかしいのか?」 「あぁ、おかしいどころか異常だ。 同じクラスだぞ?w」 「異常ってw」 俺、とうとう異常者呼ばわりされてしまったよ…
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加