始まりそして演劇部

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  「あぁ異常だ!まだ地味な奴ならわかるがあの塚本 茜を知らないのはお前だけだろう」 「んな大袈裟な~。んで、その茜さんとやらはどんな方なの?」 俺がそう尋ねると涼はちょっとカッコつけながら説明しだす。 「塚本 茜。我がクラスの一員であり、容姿端麗、運動神経抜群!みんなのアイドル!」 「有りがちなセリフだな」 相変わらず反応が薄い俺を見てため息をつく涼。 「はぁ…。お前、何故同じクラスなのに日向井や塚本を知らないのだ?」 「まぁ俺って授業中大半は寝てるからなw」 「なるほどwww」 「秀一郎君、居眠りばっかで勉強大丈夫なの?そんなんじゃ進級出来ないよ?w」 俊哉も俺のボケぷり呆れているようだ。 「案ずるな俊哉…これは立派な学習方法の一つなんだ。俺はな…ただ寝ているだけのように見えるが実は――」 「まさか貴様…その後、『俺は睡眠学習をしているのだ!どうだ?凄いだろ俊哉!』とか言うんじゃないだろうな?」 俺が最後まで言い終わる前に涼のツッコミが炸裂する。 「ギクぅ!」 「「声に出すなw」」 俊哉と涼のハーモニーツッコミが炸裂した、俺は999のダメージ!
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