始まりそして演劇部

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    とあるマンションの部屋にて……… 多分、この物語の主人公ぽい俺が目を覚ます。 俺はベッドから起き上がるとパッパと学校へ行く支度を済まして朝食のパンを頬張りながらテレビのスイッチをつける。 テレビに流れていた映像は調度、朝の占いコーナーが終わるとこだった。 テレビから女性の声が聞こえてくる。 『今日最も運勢が悪いのはうお座の貴方…』 俺の星座はうお座…すなわち… 「…うぇ~今日の運勢最悪やんw」 と言うわけだ。 おっと、紹介が遅れたが今日の運勢最悪の俺がこの物語の主人公ぽい人…森岡 秀一郎(モリオカ シュウイチロウ)である。 あだ名は、モリオでもシュワちゃんでもなんでもオケ。 「はぁ~朝からツイてないね~俺」 そう独り言をぼやいていると再びテレビから声が… 『うお座の方は今日一日、赤い物に気をつけてください』 「赤い物か…ま、どうせハズレるだろ」 どうせこんなものは毎日、運勢が良い奴と悪い奴がコロコロ変わるのだ、当たる確率なんて極めて低い。 俺はテレビのことなど気にも止めず、今日もいつもと同じくらいの時間に家を出る。 まさか…この占いが的中するなどとは…
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