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ケース⑤
アルコールやクスリを飲み過ぎ、中毒となり救急車で運ばれてくる人たつは、全体の半数以上ではないだろうか。
10代男性。
ぐでんぐでんになり、自分では起き上がることも喋ることもできない状態で運ばれて来た。
………。
お酒は何歳からか知らないのかこの若者は。
来院時、酒臭が強くすぐに臭いが救急室や外来にまで蔓延していく。
医師の指示で数本の点滴を行うが、全く起きる気配なし。
点滴追加。
状態を配慮し、尿管を入れて様子を見ることになった。
もちろん付き添いありで。
が、付き添ってきたのは同年代の男女数人。
家族に連絡をとってくれる様に友人にお願いするが、⑤さんは親とは一緒に暮らしておらず、祖父母と暮らしているため連絡先がわからないと言う。
時間は夜中の2時を回る。
心配だから付き添いたいと言う友人たちが、代わる代わるに入ってくる。
数時間が経過し、⑤さんが目覚め出す。
「おりゃーー。」
覚醒したてでもあり、暴れだす。
そしてしばらくし落ち着きを取り戻すが本調子ではない。
女友達が来れば泣いてなぜなぜしてもらい、男友達が来ればシャキンとし、器用だな。
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