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ケース⑥
アルコール中毒患者2名を同時受け入れした時のこと。
20代前半のアルコール中毒患者の救急要請を受けている時、すぐにもう1人の救急要請〔アルコール中毒の50代男性〕が別の救急隊からあった。
「先ほど受け入れをしていただくことになった男性の~。」
と、最初からそう話しだす救急隊。
「何のこと?」
要請の電話を受けていたのは、それぞれ別の看護師なうえに、2人ともまだ電話の最中だった。
電話の内容がつかめず、顔を見合わす看護師たち。
1人目の⑤さんを受け入れると医師が言ったため、救急隊に⑤さんの名前を聞いた。
そして、2人目は診れないから断ろうかと医師が言っため断ろうとすると、救急隊が
「⑥さんなんですけど。」
と、名前を伝えてきた。
(断ろうとしたのに何で?)
(かかりつけでもないし、知らないけど。。)
!!!!!
気づけば、⑤さんと⑥さんの名字が一緒。
親子だった。。。
別々の救急車を呼ぶとは!
父親と息子は、ともに酒を飲んでいた。
かなりの量を飲んだ息子はその場で眠り、眠くなった父親はいつもの様に布団に入って寝ていたらしい。
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