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「大変!!」
そう言いながら、もう1人の先輩が私たちのもとにやってきた。
「息子さんの方が食べたもの吐いてる!」
急いで⑤さんのもとへ行くと、横を向いた⑤さんの口元すぐ前に、昔話に出てくるてんこ盛りに盛られたご飯の様に積み上げられた吐物があった。
!!!!!?
どうやって!?
倒れもせずに、どうやってこの高さに!?
疑問は多々あったが、窒息しない様に体位を整え口腔内を確認。
そして、身体についたモノ・私服・シーツ・布団・ベッド全てをきれいにし、母親か娘のどちらかは息子さんの方にも付いてもらう様に依頼した。
「そうですね…。」
と乗り気ではなかったが。
そんな最中にも、気分良く酔い寝ていたところを起されたと、父親の⑥さんは相変わらず怒り叫び続けていた。
もしも、万が一自分たちの家族だったら。
数時間後、帰っていく4人を見ながら、そんな話題で持ちきりだった。
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