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それから1時間近く経った頃、ホットラインがなり再び救急要請があった。
(まさかね。)
なんとなく、頭を過るモノはあったがとりあえず無視して会話を続ける。
都内の救急隊からだった。
「こちら、東京都~救急隊ですが30代男性の収容をお願いします。」
県内は遠くから来ることがあっても、都内から連絡が来ることなんてかなり滅多にない。
「こちらは東京都なんですが、こちらの患者さんが先ほど診ていただいた病院に行きたいと言っているので、収容をお願いしたいんですが。」
予感が当たってしまった。
さらに1時間ほど経過し、⑦さんが来院。
もう1度、萩原先生の診察を受け、問題はないと診断され長い道のりを移動した⑦さんは、帰って行った。
持ってきていたリュックサックをしょるために、腕をしっかり上げて。
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