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突然治らない病だと聞かされ、避けたくても避けられない死までの時を宣告されてしまう人がいる。
生きたいと願う人がいる。
逆に、自ら命を絶とうとする人もいる。
○○病院に救急搬送された今までの患者さんの中で、最後まで本当に命を絶とうとして来院されたのは、目を見開き呼吸停止した状態で来院された首吊り後の方だった気がする。
残りの自殺未遂の人たちは、何かを誰かに期待をしているそんな感じを受けた。
私が今まで会ったその方たちは、薬を大量に飲んだ時も手首を切った人も、必ず家族や恋人にすぐに見てもらえるかわからない手紙ではなく、電話でこれから~で~をして死ぬと、場所と内容を伝えてから施行していた。
救急隊から聞く情報は、いつもそうだった。
薬の量は多くて200錠前後、少なくて20錠くらい服用。
深く眠っているが、声をかけると反応がある状態。
3~5センチに浅く手首につけられた、ためらい?傷が数ヶ所。
胃洗浄や消毒、縫合など処置を必要とする方もいるが。
どちらも心配して来てくれた家族や恋人に会った時には、甘える姿や笑顔がある。
コミュニケーションは、普段から大事だなとみていて思う。
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