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「なんか、変な感じになっちゃったね。愛ちゃん、これから家に来ない?」
しばらくは静かに食事していた二人だが、空気は重くまるで葬式でもしているようだった。
そんな空気を嫌がった悠里が、愛子を誘ったのだ。
「……うん」
愛子はあまり考えることなく答えた。
そうして二人は席を立ち、悠里のマンションへと向かった。
街の灯りに明るく照らされた道。二人は微妙な距離を保ち、ゆっくりゆっくりと歩いた。
それは30分ほどの時間だったが、それ以上に長い時間に感じられた。
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