個人レベルの最重要機密。

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 暗く薄汚いコンクリートの床、壁、天井。雨が染み込んで染みになっていて所々欠け、ヒビ割れている。  そんな場所に五人の男女が整列と言うには不自然で、バラバラと言うには整った体形で集まっていた。内一人が残り四人の前に立ち、男勝りな口調で高らかに謳った。 「今日は、この廃棄ブロックをぶっ潰しに来たぜ! お前ら手ぇ抜かずにちゃんと破砕作業やれよ?」
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