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よく不遇な環境に育ってきた場合、精神的に強くなるという者がいる
しかしそれはその環境を作出した加害者の言い訳でありデタラメである
人は本来あるべきものが欠如している場合、それを恥じて萎縮する
劣悪な環境だとギスギスした人格になる
それを強い性格だと思ったら大間違いである
萎縮し視野がどんどん狭まっていくのである
他から距離を置くようになり、また他からも距離を置かれるようになり
過剰な不信や恥や警戒心がどんどん積もり
最終的には社会不適合者となり得るのである
したがって決して劣悪な環境が強い人間を作るとは言えない
ここでいう劣悪な環境とは相対的なものであり
その地域(国)の生活水準が高ければ高いほど、これは当てはまる
だからたとえば戦前戦後の人物を持ち出して、劣悪な環境だと強くなれると言うのはナンセンスである その時代はほとんどの人間が同じような境遇なわけであり、周りと同じような環境にいれば、萎縮することはないのだ
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