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俺の家族はサラリーマンの父に、専業主婦の母。
それに俺。
三人でアパートに住んでいた。
父さんが早く帰って来る日は、母さんと二人で駅まで迎えに行くことが多かった。
「お父さんおかえり!!」
「ただいま。今日もありがとな」
父さんは俺の頭をポンポンと撫でると、軽く俺を持ち上げ、肩にのせてくれる。
母さんはそれを微笑みながら見ている。
父さんの肩車が大好きだった。
母さんの笑顔が大好きだった。
ごく普通の家庭だけど、毎日楽しかった事はよく覚えている。
俺の父さんと母さんは、友達の親よりも若かったので自慢だった。
あの日までは。
忘れもしない。
小学一年生の夏休みの時だった。
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