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「う、うーん・・・」
突如出来た落とし穴らしき物に落ちて以降落ちたショックで気を失ってしまった。
とりあえず体を起こし、周りを見てみるとそこはあの霧がかかった森ではなかった。
一応森ではあるが何かが違う・・・風の音しか聞こえない、何の変哲のない森だ。
「やっとお目覚めね?」
「うわぁ!?」
いきなり真後ろから大人の女性のような声が聞こえ、思わず飛び上がってしまった。
後ろを見ると空間の歪み・・・とでも言うのでしょうか、その歪みの中に大人びた金髪の女性が上半身だけ出していたんです。
「凄い驚きっぷりね。私までびっくりしたわー」
「あの・・・あなたは?」
その歪みに少し戸惑いながら聞いてみる
「私は八雲 紫。あなたをこの世界へ引き込んだ張本人よ。」
「え・・・一体どうやってです?」
当たり前の質問である。
「このスキマを使ってあなたの足元に落とし穴を作ったのよ」
歪み・・・ならぬスキマから出てきてスキマをちょいちょいと指差して軽く説明する紫さん。
「そうなんですか・・・って何で僕がこの世界に連れて来られたんですか!というかここは一体!?」
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