始まり…

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みんなの視線が一気に私に集中しだす。 その中でヒップホップだけがショックを受けた顔で私を見てきて 「ひでーっ、初っ端からそれ言うかな」 頭を抱えながら大袈裟なくらい騒ぎだした。 「ごめんごめん!急に言われたから驚いて……つい」 さすがに眼中になくても酷い言葉で、しかも相手は初対面で理恵のお目当ての人。 理恵だって聞いていい気はしないだろうと私は手を合わせて謝る。 始まったばかりなのに私のせいで、場の空気が悪くなるのが嫌だった。 「何、マジになってるの?分かってし」 必死に謝る私にヒップホップは吹き出し笑いだした。 怒ってないのはいいが、からかわれていい気はしない。 しかも相手は年下。 ムッとして言い返してやろうかと睨むように見る私に 「ごめん。俺が変なこと言ったからだよね」 タイミング良く私の前の人が話しかけてきた。 .
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