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あの頃の私は仕事とその繰り返しで、慌しく日々を過ごしていた。
毎日が楽しくて……
すごく楽しくて……
自分はすごく恵まれているんだなと思っていた。
そして何より携帯の登録件数が増えていくことがすごく嬉しかった。
もう連絡をとることもないかもしれない相手なのに、ただただコレクションのように集めていた。
毎日がすごく早く流れ、楽しくて充実しているんだと思っていた。
友達に囲まれ、いつも笑いのたえない日々。
コンパなんてその場かぎりの出会いで、軽いものだと思っていた。
私は友人に囲まれ大好きなお酒を飲み、たくさんの人と知り合う―――ただそれだけが楽しくて。
まるで夢の中にいるようにフワフワとして地に足がついていなかったあの時の私。
でもそれが幸せなのだとずっと錯覚していた。
そんな時に私はあなたに出会いました。
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