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くすぐったさの正体――。
それは……、
あたしの胸元に掛かる、金髪に近い明るい髪の毛。
(って!!!
何で智宏の頭があたしの胸元にあるのっ!!!)
今までに無い状況に、あたしの頭は大混乱!
あわあわしていると、更に状況が悪化していく。
「……んゃっ!」
チュ……と音をたてて智宏があたしの肌にキスしたから、また乙女な声が出てしまった。
「あまい声……」
あたしの反応に気分をよくしたのか、羞恥心を煽るようなそう言って、意地悪に笑いながらまた胸元にキスを落とす智宏……。
「……や、だぁ……」
くすぐったくて、
体が疼く感覚がして、
なんとも言えない気分になってきたあたしは、智宏の髪に指を絡めたけど、
すぐに大きな手によって剥がされた。
「……罰」
「……へ……?」
智宏の甘くて低い声に、視線を落とすと、悪戯そうな笑顔を浮かべてる……。
「約束……破った罰だよ」
そう言って笑うとまた疼く肌にキス………、
したかと思ったら、あろうことかペロッと胸の間を舐めた。
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