第5話

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くすぐったさの正体――。 それは……、 あたしの胸元に掛かる、金髪に近い明るい髪の毛。 (って!!! 何で智宏の頭があたしの胸元にあるのっ!!!) 今までに無い状況に、あたしの頭は大混乱! あわあわしていると、更に状況が悪化していく。 「……んゃっ!」 チュ……と音をたてて智宏があたしの肌にキスしたから、また乙女な声が出てしまった。 「あまい声……」 あたしの反応に気分をよくしたのか、羞恥心を煽るようなそう言って、意地悪に笑いながらまた胸元にキスを落とす智宏……。 「……や、だぁ……」 くすぐったくて、 体が疼く感覚がして、 なんとも言えない気分になってきたあたしは、智宏の髪に指を絡めたけど、 すぐに大きな手によって剥がされた。 「……罰」 「……へ……?」 智宏の甘くて低い声に、視線を落とすと、悪戯そうな笑顔を浮かべてる……。 「約束……破った罰だよ」 そう言って笑うとまた疼く肌にキス………、 したかと思ったら、あろうことかペロッと胸の間を舐めた。
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