第5話

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性感帯を直に触られてるわけじゃないのに、 智宏が触れるトコ、全部が痺れて体に力が入らない……。 キスされたトコも、 舐められたトコも、 全てに心臓が移っちゃったみたいにドクドクして、 おかしくなりそう……。 気付いたら力が入らなくて、あたしの前に膝立ちしてる智宏に寄り掛かるみたいな態勢になってしまっていた。 「も……許して……」 ドキドキさせられすぎて、 骨抜きにされたあたしは、 まるで軟体動物になっちゃったみたいにふにゃふにゃで、 そんなあたしを抱き上げて、側にあった長椅子に座らせると、 「これに懲りたら、次は約束守ってね?」 って、また意地悪に笑いながら、全開にはだけたシャツのボタンを掛け始めた。 その仕草を見ながら、あたしは首を縦に振った。 でも……、 (気持ちよくさせたら罰になってないよ……、智宏。) やさしすぎる罰に、あたしのドキドキはしばらく納まらなかった……。
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