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(あっつーい!)
体がうだって言うこときかないくらい、あっつい。
普段着ないTシャツを着ているせいで、まるで上半身だけ蒸し風呂に放り込まれたみたいな暑さに襲われる。
それでもいつもみたいにキラキラ輝く子供たちの笑顔に囲まれながら、あたしは監視員としての仕事を順調にこなしていた。
そう。
途中までは……。
「あきぃ~!」
突然、血相を変えて走ってきたひとりの男の子に、あたしまでびっくりしてしまった。
「な、何!?どうしたの?」
「あ、あき!★@*※って!」
ごめん。
早口すぎて何を言ってるのか全く聞き取れなかったよ……。
けど、また智宏に"何か"を吹き込まれたって事だけはすぐにわかった。
「何があったの?
あたしが智宏怒っとくから、もう一回言ってくれるかな?」
そう言って屈んだ瞬間ーー。
「ぅきゃっ!?」
突然、Tシャツを捲られて中を覗き込まれた!
慌ててTシャツを直すと、急に走り出して大声で………。
「ホントに赤くなってるーーーーっ!」
「!?」
"赤"ってワードで、何を言っているのかがすぐにわかったあたしは、反対サイドにいる智宏を見て、すごく後悔した。
……だって。
いかにも可笑しそうにお腹に手をあてながら笑ってるんだもん……。
それでやっと気付いた。
智宏の言う"罰"はこれだったんだって……。
きっと、あたしが恥ずかしがって隠す事は計算済みで、
あとは子供たちをけしかければ、あたしの恥ずかしさは倍増する。
そういう一番堪える"罰"だったんだ……。
そう理解したあたしは、
(もう絶っ対、約束は破らないっっ!)
と、心に固く誓った。
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