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―関係者以外立ち入り禁止―
本当になんの変哲もない普通の看板。
所々、塗装がはがれて木がむき出しになっている。
だけど、すごく興味がそそられる。
この普通の看板の向こうには、普通じゃない、なにかがありそうな、そんな気がする。
誰かが出てくるのを待ったが、誰も出てこない。
テントの中の観客はしだいに増えていった。
思い切ってあの看板を越えることにした。
少しの罪悪感と、次第に高まる好奇心を携えて。
いっぽ。
踏み出す。
にほ。
看板の向こうへ。
さんぽ。
暗闇を歩いていく。
こわい?
いや、こわくはない。
明るい、出口がある。
あ、目が痛い。
外に出る。
そして、たちつくす。
ここはどこなんだ?
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