プロローグ

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「響夜!お前何点だった!?」 席に座った瞬間、仁が俺の肩をガッチリと掴んで俺のテスト用紙を覗く。 「・・・いつもと変わんねーよ。満点だ。」 「・・・。」 仁は口をパクパクさせながら、フリーズしている。 なんで毎回、こんなリアクション取るんだろうな? 毎回満点だって言ってるのに。 「くっそぉおおお!!!!今回は必死に勉強しまくってお前と互角、もしくは勝てると思ったのにぃぃいいいい!!!!」 そう言って、自身のテスト用紙を俺に向ける。 名前の隣・・・ 書かれていた数字は・・・・・・ ・・・・・・・・・99。 ・・・おしい。 もう少しで引き分けだったのにな。 ・・・・・・しかも間違いが漢字間違いか・・・。 平仮名で書けばいいものを・・・。 説明問題の漢字が直され、そこにはマイナス1と書かれていた。 つまりは減点だ。
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