22人が本棚に入れています
本棚に追加
「響夜!お前何点だった!?」
席に座った瞬間、仁が俺の肩をガッチリと掴んで俺のテスト用紙を覗く。
「・・・いつもと変わんねーよ。満点だ。」
「・・・。」
仁は口をパクパクさせながら、フリーズしている。
なんで毎回、こんなリアクション取るんだろうな?
毎回満点だって言ってるのに。
「くっそぉおおお!!!!今回は必死に勉強しまくってお前と互角、もしくは勝てると思ったのにぃぃいいいい!!!!」
そう言って、自身のテスト用紙を俺に向ける。
名前の隣・・・
書かれていた数字は・・・・・・
・・・・・・・・・99。
・・・おしい。
もう少しで引き分けだったのにな。
・・・・・・しかも間違いが漢字間違いか・・・。
平仮名で書けばいいものを・・・。
説明問題の漢字が直され、そこにはマイナス1と書かれていた。
つまりは減点だ。
最初のコメントを投稿しよう!