3.ジュネーブ

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「で、イチローたんはどう思う?今度の件」 搭乗時刻まで、しばらく時間があったので、僕らはラウンジに移動していた。 小さなテーブルを挟んで向かい合わせに座っている。 ふたりの前にはタダで飲める烏龍茶が置かれていた。 「やっぱり、フルじゃないですか?どこかで、強毒化したか、あるいはトリかも」 「そう?でも、フルだとしたら、なにかおかしいよね?」 「なにかって、なにもかもおかしいですよ。こんな対応聞いたことがないですから。それとも僕らが知らないだけで、いつもこんな風だったんですかね?」
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