371人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
奴がまた指を鳴らす。今度は俺達の後ろに扉が五つ現れた。その扉は現実世界に繋がる扉と、鍵穴が無い所以外に変わりは無かった。
この扉の先に、鍵を探す為のそれぞれの場所があるってことか。
絶対に生きて現実の世界に帰ってやるからな、見てろよ。自分のために、春日のために、絶対に。
「さぁ、先に進んでください」
奴がそう言ったと同時に春日は躊躇いもせずにピンクの扉を開けた。
お前少しは心の準備させろよとツッコんだが、春日は相変わらず、何がだ? と頭にハテナを浮かべていた。
最初のコメントを投稿しよう!