しずる編①

2/8

371人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
目の前で次々に起こる現実世界では考えられない出来事に、さすがの俺も自分の目を疑うほかなかった。 ただの真っ白い空間に連れてこられた俺と相方の池田。そして仲の良い後輩のはんにゃとフルポン。事務所は違えど何回か共演した事のある先輩、オードリーさんとナイツさん。 このメンバーでなにが始まるのかといえば、命をかけたゲーム。 コンビの二人とも機械のハンターに拘束されると永遠の眠りにつかされる。つまりは死ぬってことだ。 しかもそのハンターのパワーとスピードはとんでもないもので、とてもじゃないがまず力では勝てないだろう。 「こんなハンデだらけのゲーム、冗談じゃねえ」 俺達が進むべき扉、青の扉のドアノブに手をかけた池田が、俺がついた悪態に反応し俺をチラッと見た。 「なに?」 その行動にちょっとイラついた俺は軽く池田を睨んでしまった。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

371人が本棚に入れています
本棚に追加