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「村ちゃん、怖いの?」
……怖い? そんなの怖いに決まってる。命が懸かってるんだぞ。怖くないのなんて自信に満ち溢れた春日さんか、天然の川島くらいだろ。
「そうゆうお前は怖くねえのかよ」
自分が怖がってる事は認める。でも池田には、俺が怖がってるなんて知られたくなかった。なんか馬鹿にされる気がして。
「俺? 俺は~、なんてゆうかな、怖いっちゃ怖いけど……な~んか村ちゃんと一緒なら大丈夫な気がすんだよね」
一瞬頭が真っ白になった。
一つの表情も変えずに俺の目を真っ直ぐ見てその言葉をサラッと言った池田。
なに? 今から青春コントでも始める気かこいつ。
「……何言ってんだよ池田のくせに、気持ち悪い」
「いや、えっ! ちょっと池田のくせにってなんだよ!」
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