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暗闇の中にあった俺の意識は徐々に眩しい現実の世界に引き戻される。
目を開ければ多少見慣れてきたテレビ局の楽屋の天井が映り、もうしばらくでトーク番組の収録時間がやって来る、はずだった。
「…………え?」
その光景はあまりにも眩しすぎた。
目に映ったのは天井でもなければ空でもない。
ただの白だった。
驚きのあまり俺は目を見開き上半身をものすごい速さで起こした。
床も目の前に広がる景色も全てが白。
しかし左隣に目を向ければ、そこには白以外の色が存在していた。
「春日……」
そこには先程までの俺と同じように仰向けで眠る俺の相方、春日の姿があった。
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