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扉を抜けた先は、到底俺とは縁のない景色だった。
元自衛隊である相方はどうか分からないけど……。
「森って……」
目の前に広がる絵に描いたような森、とゆうよりは樹海に近いものに、俺はしばらく呆気にとられる。
「こんな所から鍵探せって、ふざけんなよぉ~」
事の重大さがようやく身に染みてきた俺は肩を落とす。
しかもただ探すだけじゃない、ここらにうじゃうじゃ居るとゆうハンターに捕まってはいけないとゆう究極に要らないおまけ付き。
「……! 村上」
「ん? どうした」
亘のいつも穏やかな目が、一瞬にして鋭いものに変わった。自衛隊時代はいつもこんな感じだったのかな、って、そんな事より、
「な、なんだよ、なんか言えよ亘」
「なんか、音がする」
はあああぁぁぁ!?
「お前! そうゆう事は早く言えよ!!」
「ちょ、村上静かに! なんか近づいてきてるから……って、あれ?」
「うわっ、え……?」
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