フルーツポンチ編①

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今はかわいいウサギのフリしてるけど、元はあの男に作られたものだぞ。罠の可能性が高いじゃねえかよ、俺なにか間違った事言ったか!? 「大体亘は人が良すぎるんだよ! そんなやつほっとけばいいって言ってんだよ!!」 「そうゆう村上こそ、その固い考えやめたほうがいいと思うけどな」 「っな!? お前よく考えれば分かるだろ!! だからお前は、」 「村上……」 また、亘の目がとんでもなく鋭くなったのでそれに怖気づいてしまった俺は、反論できなくなった。 「な、なん、だよ」 「走って!!」 「え!?」 気付くと俺の右腕は亘の左手に思い切り掴まれていて、その左手が強く前へと引っ張るから、反射的に走り出すしかなくなる。 すると背後から草や木の枝を踏み散らすとんでもない足音が聞こえた。 後ろを振り返ると、 「ハ、ハンター……」 俺達を見つけこちらへ向かって猛スピードで追いかけてくるハンターの姿。 まだ多少の距離はあるにしても、あまりの迫力に俺は膝から崩れ落ちそうな程だった。今走っていられるのが自分でも信じられない。
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