はんにゃ編①

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「いやいや、ケガをした事には全然怒ってね~し!」 「え、本当に?」 「そうやってすぐ自分責めんのやめろよ。な?」 こいつは見かけによらず、すっげぇネガティブで、些細な事ですぐへこむ。こいつは、ただの優しいバカで良いのに、そうじゃないんだ。 「うん、ありがとう。金田って本当優しいよね」 …………優しい? 「べ、別に優しくなんかしてね~し!」 なんだか気恥ずかしくなって川島に背を向け歩き出す。 でも、さっきそう言って俺に向けられた川島の顔には、いつもの笑顔が戻っていて、俺はちょっと嬉しかった。 しかしそう思ったのも束の間、 「うわあぁぁ!」 また後ろで上がった声。 今度はなんだよ~、と呆れ顔で後ろを向くと、
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