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「いやいや、ケガをした事には全然怒ってね~し!」
「え、本当に?」
「そうやってすぐ自分責めんのやめろよ。な?」
こいつは見かけによらず、すっげぇネガティブで、些細な事ですぐへこむ。こいつは、ただの優しいバカで良いのに、そうじゃないんだ。
「うん、ありがとう。金田って本当優しいよね」
…………優しい?
「べ、別に優しくなんかしてね~し!」
なんだか気恥ずかしくなって川島に背を向け歩き出す。
でも、さっきそう言って俺に向けられた川島の顔には、いつもの笑顔が戻っていて、俺はちょっと嬉しかった。
しかしそう思ったのも束の間、
「うわあぁぁ!」
また後ろで上がった声。
今度はなんだよ~、と呆れ顔で後ろを向くと、
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