371人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
「んなの俺にも分かんね、」
「はあぁ~!? なんだし、ここ!!」
俺が口を開いたと同時にその良く響く声は俺の鼓膜を揺さぶった。声のしてきた右方向に顔を向けるとそこには、
「金田くん……?」
「あ、若林さんに春日さん! おはようございます!」
こんな状況にも関わらず礼儀正しく元気に挨拶する若者。今やテレビに引っ張りだこのコンビ、はんにゃの金田くんが立っていた。
おかしいな……。さっきまでは俺達だけだったのに。
「おい起きろ川島!」
金田くんは隣で眠り続ける相方の川島くんを起こそうとする。
「う……ん。なに金田? ってここどこ!?」
川島くんも俺達と同様この状況に驚き目を泳がせていた。
「俺にも分からんし、」
「あっ! 分かった!」
金田くんの分からない発言の直後に川島くんの分かった発言が飛ぶ。
分かったって……え? 川島くんはここを知ってるのか?
「何が分かったんだし、川島!」
「コレ夢だよ!」
「…………ハァ!?」
俺も同じく、…………は? である。
最初のコメントを投稿しよう!