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「はなわ……さん」
「大丈夫か、土屋?」
「は、はい。ありがとうございます」
まだハンターに掴まれた腕が傷むのか右腕を押さえながらも、土屋は精一杯の笑顔を作って俺に向ける。
おかしいな。胸騒ぎは、まだ止まっていない、それどころか……。
「にしても勢いで珍獣ハンター壊しちゃったけど、平気だよな」
「珍獣は余計ですよ塙さん。イモトさんじゃないですから」
ふざけていないとやってられない。この胸騒ぎがうるさすぎて。
ハンターはもちろん怖い、でも、原因不明な胸騒ぎ。
俺はこっちのほうがハンターよりも、おかしいけど、怖かった。
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