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「だから夢なんだって金田! きっともう一回寝れば良いんだよ。じゃ、そうゆうことだからおやすみ~」
「ちょ、マジふざけんなだし!」
そう言うと金田くんは川島くんの頭を思い切りひっぱたいた。さっき俺が春日の尻を蹴飛ばしたときと同じ位、なんとも気持ちの良い音がこの白だけの空間に響き渡る。
「いぃったあぁ~!! ……夢じゃない」
頭のてっぺんを両手で押さえて痛みをこらえる川島くんのその姿は、なんとも滑稽だった。空気の読めなさは相変わらずだなぁ。
「春日くんと若林くん?」
また、俺達やはんにゃの二人とは違う声が、今度は左から聞こえてきた。顔を向けると、
「土屋くん……」
そこにはナイツの土屋くんと、
「金田くんと川島君も居るね」
塙くんが立っていた。
まただ……。周りをいくら見渡しても扉一つない、ただ白いだけの空間なのに、いきなり二人が現れた。
どうなってるんだここは?
「で、ここはどこなんだ?」
塙くんが周りを見渡し呟いた。
それが分かれば苦労しないんだけどね。
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