2年後

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気にしないようにしているけど、やっぱり年の差が気になる事もある。   だけど、登偉はそのたびに言ってくれる。     『例え風花さんが10歳上だろうが20歳上だろうが関係ない。 俺は風花さんの見た目に惚れたわけじゃないんだから』     きっと登偉は、あたしがしわくちゃのおばあちゃんになっても愛し続けてくれる。   可愛いよって言い続けてくれる。   そうやって前向きに思える。     「今だから言うけど…登偉くんね、風花ちゃんが妊娠した時泣きながらうちにきたんだよ」     思い出しているのか、陽芽はクスクスと笑う。   あたしが妊娠の事を登偉に伝えたら、登偉は飛び跳ねて喜んでいた。   だから、泣いていたなんて想像もしていなかった。     「夢みたいって泣いてた。 信じられないくらい幸せだって言ってたよ」     穏やかな笑みを見せる陽芽は、あたしの手をギュッと握った。   あたしもその手を握り返した。     「登偉くん、あたしと桜司に頭下げたの。 風花ちゃんと出逢わせてくれてありがとうって。 2人がいたから今の幸せがあるって。 何度もお礼言われたの」     陽芽は少し俯きながら声を出した。   その声は少しだけ震えているみたいだった。    
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