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「やれやれ、一段落つきましたね。…嗚呼…いけません。私としたことが」
先ほど女子高生達を救い、見事に立派なレディにした執事戦隊セバレンジャー。
そのリーダーであるブラックは口元に手をあてて眉をひそめた。
「…ん?どーしたの?リーダー??」
無邪気に尋ねてくるグリーンに答える事なく、ブラックは何か思案していた。
暫くすると、心配そうな視線を投げかけてくるメンバーの方をバッと向くと、バツが悪そうに言い出した。
「…皆さん、執事の基本をもちろんご存知ですよね?どんな時でも、笑顔を絶やさず礼儀正しく。」
何を言い出すのかと固唾を飲んで聞いていたメンバーだったが、いきなりの話題に?マークが一斉に飛び交った。
しかし、誰も止める事なく大人しく話しを聞いていた。(だって怒らせると恐いもん!)
「私は執事であり、この戦隊のリーダーでもあります。……ですが、私は執事にあるまじきミスを犯してしまいました。」
いきなり告白に、場の空気が凍り付いた。
(えっ?ミス??あのブラックが???有能で万能で最強で最凶なリーダーが??)
メンバーの脳内には同じ考えが過ぎった。
重苦しい空気が漂う中、執事ブルーが口を開いた。
「……それで、リーダーの侵したミスとは何なのでしょうか?」
みんなの視線がリーダーの口元に集まる。
「…それはですね」
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