序章

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『新聞部』と書かれたプレートがあるドアの前で一息つく。 「坂上、お前記事担当な。 心配すんな!七不思議に詳しい奴は俺が責任持って集めるから、そいつらの話を上手くまとめてくれればいい」 新聞部部長でもある日野先輩が、一年の僕にそんなことを言ったのがちょうど一週間前。 いよいよ話を聞く当日になって先輩に用事が入ったらしく、実際には僕が一人で仕切ることになった。 集まった七人の名前すら聞かされていない。 今このドアの向こうには、既にその七人が集まっているハズだ。
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